ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

徹子の部屋。

昨日の『あいおいブックラボ』プレトークをユーストリームの録画で観てみた(昨日のBlogから観られるようにしました)。もちろん嫁さんに見つからないようにコッソリと。大して喋っていないくせにトンチンカンな受け答えをしていて一人赤面した。はじめて「徹子の部屋」に出演した芸能人の気分で、妖怪くにゃくにゃ人間になった。穴があったら入りたい…掘って入りたい。小さい頃から極度に人見知りで引っ込み思案で、人前に出るなんてもってのほかだった。でも話したいことは沢山あったんだけどなあ。あたまん中が空っぽになっちゃった。不思議なもんで、仕事上の講演とかプレゼンなんかだと普通に話せるんだけど…。でも、最強のコンビがきっちりと語ってくれたのでよかった。そして、なによりも沢山の人たちがお忙しいなか駆けつけてくれたこと(文字どおり東京マラソン参加後に駆けつけてくれた方もいて)、本当にカンシャカンゲキアメアラレです。残って片付けを手伝ってくれた方までいて…くう〜ポロリ落涙。こういうことの一つひとつが、僕にとって最高の財産なのです。ホントにホントに、ありがとうございました☆

ちょっと気持ちを切り換えて…
僕は3℃の飯よりも『本』が好きだ。本ならなんでもいいというわけではなく、そこに『物語』があるかどうかが僕にとって重要となる。昨日もナンダロウさんとそんな話をしたのだけれど、読書によって物語の世界へと深く入り込むことで、日常の過度なストレスから逃避したり解消したりしている部分が僕にはある。そもそも、相談員という仕事をしているのも、実はその『物語』と大きく関係しているのだ。

相生の里には98名のお年寄りが暮らしている。そこには98名分の物語が混在しており、施設というのはその98話の物語を集めたアンソロジーなのだ。僕の仕事はそのアンソロジーを編むことからはじまり、深く読んで、何度も読み返して、気になる頁に付箋紙を貼り、消えかかった文字の上からもう一度丁寧になぞるお手伝いをすることにある。だから、いまだにこの仕事が自分にとって向いているのかどうかは分からないのだけれども、この仕事をずっと選んで続けてきた理由は自分でよく分かっているつもりだ。

あいおい文庫にしても、あいおいブックラボにしても、やはり『物語の生まれる場所』にしたいと僕は思っている。昨日のプレトークでもほんの少し話したのだけれど、「オモイ」を「カタチ」にしたいという沢山の人たちが、気負わずに自分で立ち位置を決めた上で可能性を試すことのできる場所にしたい。なんとなく立ち寄りにくくなるような、仲良しグループだけが楽しんでしまうような、マニアックなイベントにはしたくない。第1回となる今回は『古本』が主体となるのだけれども、なにも古本だけにこだわっているわけではない。『本』を主体とした文化的な活動をとおして…というのは多種多様なカタチになるはずだし、ナンダロウさんのいう「既視感のない」というイメージは、その多種多様性から生まれるものだと思っている。全てがすべて実現できるわけではないと思うけれども、できる限りのお手伝いはさせていただきたい。向井さんも言っていたように、自己表現の場としてだけではなく、商売人の方々にはもちろんビジネスとしてしっかり儲けてもいただきたい(笑)プロとアマがなにかを創り上げてく過程において、お金の匂いを遠ざけるなんてナンセンスだとも思うし。

しつこいようですが…あなたのその「オモイ」、一緒に「カタチ」にしませんか?