また酒中日記。
某月某日
酒と本はあんまり似ていない。
だけど、酒を呑むことと本を読むことは少し似ている。
そのときの時間の流れが好き。
そのときの自分が好き。
終えたあとの気分がよい。
昨日は仲間と呑んで、今日は独りで呑んだ。
呑みながら、今日買ってきた本を読む。
天野忠さんの「春の帽子」をゆっくり読みながら呑む。
こどもたちの頭をくしゃくしゃと撫でながら呑む。
連れ合いと週末の予定について話しながら呑む。
天井を眺めながら呑む。
ただぼんやりと呑む。
そのときの時間の流れが好き。
そのときの自分が好き。
終えたあとの気分がよい。
酒と本はあんまり似ていない。
だけど、酒を呑むことと本を読むことは少し似ている。
- 作者: 吉行淳之介
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 文庫
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