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ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

今年よかった本を選ぶ。

「ブックカフェのある街」前野久美子 編著(仙台文庫)

「珈琲とエクレアと詩人」橋口幸子 著(港の人)

「本と怠け者」荻原魚雷 著(ちくま文庫)

「星を撒いた街」上林暁 著/山本善行 撰(夏葉社)

「根津権現裏」藤澤清造 著(新潮文庫)

「そこのみにて光輝く」佐藤泰志 著(河出文庫)

「ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア」デボラ・ソロモン 著(白水社)

「三時のわたし」浅生ハルミン 著(本の雑誌社)

「日本の小説を読む」山田稔 著(編集工房<SURE> )

「DECO・CHAT/特集 旅と本のコラム」(deco社)


これらは今年になってから新刊で買って2回以上読んだ、とても心に残った本たち。
同じ書き手や同じ出版社さんの本で他にもよかった本はたくさんあるのだけれど、今回はそれらを割愛して全部バラバラに10冊だけ選んでみた。どれも勇気や元気やほっこりをくれるステキな本ばかりで、こうしてタイトルを並べて書いただけでじんじんと心がシビレてくる。


毎年この時期になると同じことを沁々とつぶやいてしまうのだけれど、今年も本当によい本がたくさん出たなあと思う。またそういう本に出逢えた強運にも感謝。知らずに一生を終えるってことだってあるわけだから。そしてなによりも、本についてなにかと淋しい話題の多い近頃にあって、こんなステキな本を次々に作ってくれる出版社さんに心から感謝したい。ありがとう。


来る日も来る日もビビッと波長のあう本との出逢いを求めて本屋さんに通うぼくにとって、一年を通してどんな本にめぐりあえたのか整理することは、どんなハイライト番組を観るよりも年の終わりの実感を湧き起こしてくれる。思い起こせば今年は一年を通して本のことばっかり書いたり話したりしてきたような気がするのだけれど、こうして年の終わりにも相変わらず本について書いたり話したりしていられるというのは、ホントに仕合せな証拠なのだと思う。それと同時に、「そんなお前の仕合せなんて、いとも簡単に壊すことができるんだぞ」と云う声が何処からともなく聞こえ、あっという間にすべてを壊されてしまう怖さも知った。どうやら世界はあっという間で出来ていたらしいが、そんなことを考えはじめるとまた怖くなってしまうので、ぼくは今日も本を読み続ける。


今年は本について書いたり話したりしていたことが縁で、『DECO・CHAT Vol.1/特集 旅と本のコラム』という小冊子の中にコラムを書かせていただいた。自分の書いたものが載っていると紹介するのが少し恥ずかしいのだけれど、もう随分と時間もおいたし、本当にステキな冊子になっていて一人でも多くの方に読んでもらいたいと思うので…書いちゃおうっと。執筆者のみなさんはこんな感じ。魅力的で個性豊かな方ばかり。(順不同)

山本善行(古書 善行堂)/山下賢二(ガケ書房)/扉野良人(りいぶる・とふん)/島田潤一郎(夏葉社)/北條一浩(フリーペーパー『buku』)/金子彰子(詩人。『二月十四日』)/吉田省念(三月スープ、くるりメンバー)/村田昌嗣(古本 固有の鼻歌)/杉山拓(風博士/ミュージシャン)/能邨陽子(恵文社一乗寺店)/うめのたかし(ガケ書房)/砂金一平(あいおい文庫)/鈴木潤(メリーゴーランド京都)/小原久直(古書 胡蝶書坊)/廣瀬由布(古本 徒然舎)/守家正憲(小門光男木彫記念館)/西川由季子(『Sanpo magazine』)/津田京一郎/田中大/松岡高/木更津啓/岡田将樹/中原伸二/airbug/ 中務秀子(DECO・CHAT)



こういうカタチで何かを書くというのは自分にとってなにか特別な意味があるような気がして、このコラムを書いてからなんどもなんども考えてみたのだけれど、未だによく分らない。ただ、これを読んでくれたぼくのおばあちゃんがとても喜んでくれているのをみると、たぶんそういうことなのかもしれないなとは思う。きっとそういうことなのだ。とにかくデコさんに大感謝。ありがとう。


まだ今年ももうちょっとある。ということは、もうちょっと読める。もう一度読み返そうか、それとも積ん読の山の中から選ぼうか、そんなことを考えながら仕合せを想う。