ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

神輿を担ぐ。

心が折れそうになったとき、掛け声、笛の音、足音、鼓動に支えられた。
重みで腰が折れそうになると、心も折れそうになる。
汗と雨とかけられた水が、流れる涙に混じって滴り落ちる。
もうやめよう、なんどもそうおもった。
おもったはずなのに、笛の音が聞こえると身体が勝手に動き出す。
掛け声が大きくなり、鼓動も大きくなる。
下半身にチカラを入れ、歯を食いしばってグッと体勢を立て直す。
すると、腰が伸びる。気力が湧いてくる。
ぜったいに最後まであきらめないと心の中で誓う。
佃のお祭り、住吉神社例大祭でのはなし。
神輿を担ぐというのは、なんだか生きるということによく似ているような気がする。