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ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

冬がキライなわけ。

冬はキライだ。ろくなことがない。


読書の秋とか食欲の秋とかいうけれど、秋から冬にかわったばかりのこの時期も、まだまだ身体は書物と食物を欲している。読んでも、読んでも、読みたりない。がしがし読んでも読みたりない。ちゃんと食べているのに、ちゃんと腹がへる。仕事を終えてそろそろ帰ろうかという頃には、お腹と背中の皮がくっつきそうなくらい、ぺっこぺこに腹がへっている。帰りに寄り道して、赤ちょうちんで一杯やりたくなる。ふらっと寄って、ふらっと酔って、ふらふら帰る。


休みの日には、ゆっくりめの朝食を食べて、ゴロゴロしながら本を読む。お腹がすいてきたらてきとうになにかつまむ。つまむと酒がほしくなる。せっかくの休みだし、家族は出かけていていないし、まあいっか、なんておもって少し早めに呑みはじめる。呑んで、つまんで、読んで、寝る。だから、肥る。夏に少しおちた体重は、あっというまにもとに戻り、気がつけばもとの体重を超えている。もういいや、なんておもったら最後、加速度的に体重は増していく。それはもう、誰にも止められない。


あきらめてガンガン呑んでいると、お腹をこわす。慢性的にお腹が痛くなって、緩くなって、トイレに通う回数も体重と比例して増える。心の何処かで、これで少しは痩せるかも、なんて期待してみるのだけれど、そのぶんしっかり食べて呑むので、好転するどころか悪化の一途をたどるばかりである。かろうじて標準体重内にはおさまっているものの、すべての数値はギリギリか、もしくは目に見えないところでかなりまずいことになっている。


これからストーブとコタツの季節に突入する。寒くなると日本酒がほしくなる。コタツにすっぽりと入って、コタツを背負って、亀のようなかっこうで日本酒を呑む。コタツで日本酒を呑むと、みじかい私小説とかユーモア随筆とかが読みたくなる。これがまた格別なのである。じんわりとあったまって眠くなってきたら、そのまま横になればいい。風邪をひくよ、と連れ合いに起されるまで横になっていればいい。ああ、仕合わせだ。ああ、ただでさえ出不精なのに、輪をかけて外に出たくなくなるのだろうな。ああ、そしてまた肥っていくのだろうな。


だから冬はキライだ。ろくなことがない。