ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

生活のたしなみ。

性格は顔に出る、生活は体型に出る、本音は仕草に出る、感情は声に出る、センスは服に出る、美意識は爪に出る、清潔感は髪に出る、落ち着きのなさは足に出る。


だれが考えたのだか知らないけれど、これは言い得て妙だなあとおもう。ふと気をゆるめた隙に、内面のあらゆるものが滲み出してしまうというのはよくある話で、そのベクトルがマイナスのほうを向いていたりすると、こんどは顔から火まで出てしまう。


たとえば、ぼくのしごとは人と会って話をすることからはじまる。初対面での第一印象というのは相手に扉を開けてもらうための第一歩であるから、これでもけっこう気をつかっている。相手のなかにきもちよく迎え入れてもらうことができれば、そのあとのやり取りまでずっとスムーズになる。話をするとき、相手に安心感を抱いてもらうことができれば、お互いにじゅうぶん準備をしてから態勢を整え、安心して本題に臨むことができる。相手を敬い、最低限の礼節をまもることができれば、そこには信頼の種が生まれる。


しかし、こういったことというのは一朝一夕にできるものではない。マニュアルどおりに徹底して訓練し身につけるというのも一つの方法だけれど、まいにちのなかでなにを考え、なにを大切にして生きているのか、それをどう体現しているのか、そういう生活のたしなみこそが本当の意味でのぼくらをカタチづくっているのだとおもう。生活のたしなみは、顔に出て、体型に出て、仕草に出て、声に出て、服に出て、爪に出て、髪に出て、足に出て、下手をすれば火まで出る。


生活信条を大切にし、己から滲み出るもので失敗したりしないよう、気をつけていきたい。