ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

野球観戦。

きのう、数ヶ月ぶりに神宮球場までナイターを観に行った。


球場に足を運べば何かが変わるようなそんな期待も込めていったのだけれど、結果的には何も変わっていないし、何かを得たという実感もない。けれども、球場で野球を観るというのはやっぱりいいものだなあと、あらためておもった。スタンド席からグラウンドが目に入ったときの、あの芝の青さがあんまりにも眩しい感じ、すべての感情が溢れだしてしまいそうなくらいにクラクラする最高の瞬間、もうそれだけで十分な気がした。


ビール片手に選手たちのキビキビとしたプレイを観る、これ以上の贅沢をぼくは知らない。そして今さらだけれど、野球というのは本当に素晴らしいスポーツだとしみじみ感じて、深く深く感動した。しばらく野球はいいかな、と少しおもっている自分もいたのだけれど、そんな気持ちが一瞬で粉みじんに消えてなくなってしまうくらいに。野球って、やっぱり最高。


東京ヤクルトvs中日ドラゴンズ、どちらのファンでもないのだけれど、そういう見方がちょうどいいときもある。今日はなんとなく、思い入れなしにただ純粋に野球だけが観たかった。とはいえこのゲーム、中身のあるいい試合だった。いぶし銀の右打ちと完璧なバント、外国人選手の好走塁にホームラン2本。9回に登場した抑え投手のピッチングも圧巻だった。スタンドから観ているプレイの一つひとつは、あたかもそれが何でもないプレイであるかのように迅速且つ的確にこなされていく。一流ということの美しさをあらためて感じ、ぐるぐると身体中の血液が走り回ったあとで力が抜けた。


やっぱり野球って、最高。