『あいおいブックラボ』という可能性。
相生橋のたもとに、元気でかわいい『あいおいブックラボ』が生まれました。
相生橋のたもとには、「相生の里」というお年寄りのための施設があります。そして、その施設の中に「あいおい文庫」という小さな図書室があります。施設で暮らす人のために、本を愛する「まちのひと」のために、そんな風に考えて始めました。たくさんの人と「本を読むよろこびを分かち合いたい」そんな願いをこめて。こんな風に書くとなんだかとっても大層なことのようですが、僕自身が単に「本(特に古本)を愛してやまない人」ですので、根っこはそんなところにあったのかもしれません。
そんなこんなではじめた「あいおい文庫」ですが、当初(今も?)なかなか軌道にのりませんでした。でも僕だって予想はしていたんですよ、だってここは「福祉施設」なのですから。まあ、この辺のことを語り始めると熱く長くなってしまうので省きますが、どうしたら気軽に足を運んでもらえるのかと、時にクヨクヨ悩んだりもしました。枕を濡らした夜も…(笑)
そんな毎日を悶々と過ごし、ある日ふと思いついたのが「あいおい文庫古本市」でした。そして、これが功を奏したのです!この古本市を通して出逢いがあり、また出逢いのきっかけを掴むことができました。この時の出逢いが新たなる出逢いを呼び、「なにか一緒におもしろいことをやりましょう」を合言葉に点が線へと繋がっていきました。古書現世の向井さんやライター・編集者の南陀楼さんらの呼びかけにより、繋がった線はいつか「輪(和)」をつくり、ついには『あいおいブックラボ』が誕生することとなりました。
あいおいブックラボの「あいおい」とは、「相生の里」「相生橋」の「あいおい」です。「相生」には「互いに成長する」という意味合いがあります。あいおいブックラボという一つの根元から幹が分かれてグングン伸び、共に成長しながら「色々な可能性を模索していくことのできる場(ラボラトリー)」であってほしい…そんな想いがこめられています。
プレイベントを行う2月は、一般的に「本の起源」ともいわれる活版印刷を発明したグーテンベルクが543年前に亡くなった月です(もちろん偶然ですけど)。パピルスの紙に手書きで文字を書き写していた時代に、一人でも多くの人の手元に「本」を届けたいと考えた彼の想い…本を通してなにかをはじめるには、これ以上ないくらいにピッタリなタイミングなのではないでしょうか。グーテンベルクのように…といったらおこがましいですが、一人でも多くの人に「本」の魅力を伝えたい、「本」を通して繋がっていきたい、その繋がりによって「まち」と「ひと」を笑顔にしたい、そんな気持ちをいつまでも持ち続け楽しいイベントをお届けしていきたいと思います。
【プレイベントの予約受付中!】
「あいおいブックラボは何を目指すのか」
2月27日(日)17:00〜@あいおい文庫
南陀楼綾繁(ライター/編集者)
向井透史(古書現世)
砂金一平(あいおい文庫)
上記の三人によるトークの予約受付中です!
予約方法など詳細はブログにて
⇒あいおいブックラボ公式ブログ
まずはお知らせかたがたご挨拶まで。