ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

蚯蚓の詩。

気がつくとそれを読んでいる…という文章がある。それは、小説であったり、随筆であったり、詩であったりする。 ぼくのようにあまり詩に詳しくないものでも、気がつくと読み返している詩がある。なにが詩で、なにが詩ではないのかも、実はよく分かっていない…

出久根さんと「縁」のこと。

やっとお会いすることができた。 そもそも、ぼくが佃島で仕事をするきっかけとなったのは…。 初対面の印象は、とっても気さくな方で「近所のオジサン」という印象だった。会話の空白に戸惑うということがなかった。沈黙をつくらない人柄とスキル。本で読んだ…

元気の素は「ありがとう」。

2日間に亘って行われた「東北地方太平洋沖地震チャリティーイベントあいおい古本市」を無事に終えることができました。これも、ひとえに支えてくださった皆様のおかげです。 本当にありがとうございました。 このような時期でしたので、心配や不安といった…

よき出逢い。

今日、「あいおい古本市」の初日を無事に迎えることができ、また無事に終えることができました。 いつも支えてくださる、みなさまのおかげです。 最高に幸せな一日でした。 たくさんの人に、とってもあたたかい言葉をいただきました。 ありがとうございます…

「オモイ」は「カタチ」に。

いよいよ明日から「あいおい古本市」がはじまります。 まだ始まってもいないのだけれど、嫁さんと祝杯をあげました。 こんな時に不謹慎? 少なくとも、「ぼくらにできることは何か」と熟考した結果の、今日であり、明日であり、明後日なのです。 たとえ誰が…

野。

最近、なんだかよく独り言を言うようになったような気がする。 自分で思うだけならいいのだが、人から「独り言が増えたよね」などと言われるのは、「お前も年を取ったよな」といわれているような気がして甚だ面白くない。それにしても、独り言が増えるという…

東北地方太平洋沖地震チャリティーイベント「あいおい古本市」イベント時間の変更について。

【3月22日現在 『東北地方太平洋沖地震チャリティーイベントあいおい古本市』の予定】 ■各プログラムに時間の変更がございますのでご確認ください。 ▼26・27日「あいおい古本市」⇒11:00〜17:00 ▼手作りパン屋さんが出店します!東北地方太…

空中楼閣。

ぼくは平生ぼんやりとしている。ぼんやりとしながらも実はいろいろと考えているのだが、その考えていることの大半がどうでもよいことばかりなので、結句なんの役にも立たない。昨晩もぼんやりと天井を眺めながら、地震のことや古本のことなどを考えていた。…

東北地方太平洋沖地震チャリティーイベント「あいおい古本市」。

3月26・27日に開催予定の「あいおい古本まつり」は、『東北地方太平洋沖地震チャリティーイベントあいおい古本市』に変更となりました。「こんな時だから、単に名前だけを変えて実施しよう」ということではなく、「このような時だからこそ、ぼくたちに…

佐野洋子さんのこと。

僕は佐野洋子さんが好きだ。好きだといっても会ったことはない。会ったこともないのに好きだというのも変だ。だから会いたい。でも、もう会えない。永遠に会えない。せんない。佐野さんの書くものは、ひとをそういう気持ちにさせるだけの何かがある。 佐野さ…

はじめての地震。

平成23年3月11日、僕は生まれてはじめて『地震』を感じた。 これまでにもたくさんの「揺れ」を感じてきたし、歴史の授業やニュースで見たり聞いたりもした。僕は実際に被災地に行ってのボランティアなんかにも参加してきたので、その存在や怖さは知っている……

あいおい古本まつり。

『あいおい古本まつり』開催まであと2週間となりました。桜がちょっと微妙なのですが…でもでも楽しいイベントは盛りだくさん!あいおいブックラボによる「佃島のブックイベント」に、どうぞお越しください。まだまだイベントの申し込みを受け付けていますよ…

「看取る」ということ。

これは、一年くらい前に「相生の里」で暮らしていたおばあちゃんと、ここで働くぼくたちスタッフのやり取りを、読みものとしてまとめたものです。 施設で暮らすということ、人が最期を迎えるということ、家族が看取るということ、そんなことを意識しながら書…

人の世。

夏目漱石の作品に、『草枕』という小説がある。その中の冒頭に、次の有名な一文がある。 「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」ちなみに、漱石はこれを「書」として門下生である内田百間に贈ってい…

カタツムリ。

重たい… そんな風に思ったことはなかったのに 薄くて儚い 背中に乗せた僕の「大事」が とっても重たくて 先へ進むことも 立ち止まることさえも苦しくなる これは降ろせるのかな? そんな風に思ってみても それを置くところも 置いた後に帰る場所さえも見つか…

至福のとき。

僕にとっての「至福のとき」とは、「本を読む」そのときだ。 楽しいことや好きなことはいっぱいある。 子どもとの時間、妻と二人きりの時間、友人や仲間との時間、呑み会をしているとき、ひとりで呑んでいるとき、仕事が絶好調に捗っているとき、野球をして…

あいおい文庫と佃島。

あいおい文庫の窓からは、大きな桜の樹が見える。今日は朝からとっても風が冷たいので、せっかく膨らみはじめた桜の芽たちが、ギュッと身体を丸めて小さくなっている。 いよいよ「あいおいブックラボ」によるブックイベントが開催間近となった。できることな…

おしまいの断片。

僕の大好きな作家で、レイモンド・カーヴァーという人がいる。残念ながら20年以上も前に肺ガンでこの世を去った。没後何十年経っても色褪せることのない最高の書き手の一人である…と僕は思う。カーヴァーは素晴らしい短編小説を書く、いわゆる「短編の名手…

本と酒と僕。

先日、深川の「しまぶっく」さんでリトルプレス『本と酒と俺』を買った。山田稔さんの本を持ってレジに立った時に見つけ、衝動的に手に取った。でも、本も酒も好きな僕にとっては衝動買いというよりは必然的な買い物だったといえる。2010年10月発行とあるの…