ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

お茶わん一パイのメシ。

永島慎二の「フーテン(1972年 青林堂)」というまんがを読んでいたら、伍一という登場人物(走っている車から飛び降り、対向車に轢かれて死んでしまう)の書いた落書きにグッときた。 お茶わん一パイのメシ お茶わん一パイのメシを おれは食えなかったこと…

本を読む理由。

先日、本をつくる仕事をしている人たちとお酒を飲んでいて、なんで本なんか読むのか、というような話になってそこそこ盛り上がった。 それはもちろん本が好きだからに決まっているのだけれど、このあいだもこのブログに書いたように、本を読むとき、ぼくはも…

気分の悪いはなし。

宿酔いで気分が悪い。若い頃は深酔いすると朝っぱらから(ヘタをすれば夜中からずっと)気分が悪かったものだけれど、最近は筋肉痛のように時差攻撃をしかけられるようになった。そんなわけで昼過ぎくらいからどうにも気分が悪くて困っている。 さて、気分が…

ここんとこ読んだ本。

ここんとこ読んだ本で、心におちた本シリーズ(ってことは続くのかな?) 「貧の達人」東峰夫 著(2004年 たま出版) 「心の小筥」直井潔 著(1982年 神戸新聞出版センター) 「悲しきカフェ」河原晉也 著(1988年 沖積舎) 「ばれてもともと」色川武大 著(…

散木としての生き方。

何日か前にラジオを聴いていたら、作家で妖怪研究者の荒俣宏さんがとても興味深いはなしをしていた。うろ覚えだけれど、たしか荘子と散木のはなしだったはず。 ちなみに、この「散木」というのは、材木としては役に立たない木のこと。曲がっていたり、節が多…

ブコウスキーのこと。

はなったれだった頃、よくブコウスキーの小説を貪り読んでいた。 チャールズ・ブコウスキー。酔っぱらって、「くそったれ!」と悪態をつき、詩や小説を書いては、ファックする。読んでいると、ともかくバカバカしくて淋しくて少し苦い、なんともいえないへん…