ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

2011-01-01から1年間の記事一覧

忘れない。

あっという間の一年。 忘れられない一年。 忘れてはいけない一年。 本当に色々なことがありすぎて、ほとんど何の整理もつかないままの一年でした。 来年は、少しずつ、少しずつ、一歩ずつ、一歩ずつ、前へ進みながら元の場所へ帰れるように歩いていきたいと…

絵本という鍵。

休みの日には、たいてい子どもたちを連れて本屋さんへ行く。それはもう当たり前のことになっていて、ぼくが「行くよ」といえば「本屋さんだー」となる。 行きつけの本屋さんには子ども用の小さなイスがいくつか用意されていて、子どもたちは当たり前にその小…

ふじさわ古本さんぽ。

今年最後のお墓参り…ついでに、藤沢で古本さんぽ。 鎌倉には近いのでちょくちょく行く。藤沢だってもう少し足を延ばせばすぐなのだけれど、その「足を延ばせば」になんとなく躊躇って「またにしよう」と思ってしまう。藤沢は湘南地区で最も古本屋さんが密集…

大切を築く。

ある国の独裁者が死に、また別の国で起こっていた戦争も終わった。 なにかが変わるのかもしれないし、なにも変わらないのかもしれない。 そんな混沌とした時代に、ぼくたちにもできること… ベタだけど、いまこそチャップリンのこの言葉を。 申し訳ない 私は…

冬のにほひ。

ストーブを買った。 寒さには強いほうなので、オイルヒーターで幾冬も越してきたのだけれど。 ストーブの燃料はやっぱり灯油に限る。 地震やコストや健康のことなどを考えれば時代遅れなのかもしれない。 だけど、あの灯油の燃える匂いをかぐと「今年も冬が…

いざ鎌倉。

そこで買いたい本、というのがある。 新刊書を買う場合、ぼくは出来る限り地元の書店で本を買うようにしている。もしくは職場から程近い書店で買う。いくら待っても入ってこないような本のみ他所の書店で買う。しかし、例外はある。 先日の「はやま一箱古本…

今宵も酒場で本を読む。

12月というのはどうしたって酒を呑む機会が多くなる。 お金がないので、たいていは安い大衆酒場をはしご酒。べろんべろんの千鳥足。それでもなんとか赤提灯を目指してひょこひょこ歩く。酒は好きだけど、実はそんなに好きじゃない。いや、やっぱり好きだけ…

古本を選ぶ 2011。

「泡鳴全集12巻/日記」岩野泡鳴 著(国民図書) 「落穂拾い・雪の宿」小山清 著(旺文社文庫) 「小島政二郎随筆集/場末風流」小島政二郎 著(旺文社文庫) 「新読書(文化と理論の雑誌)」吉野裕編(新読書社) 「わが上林暁/上林暁との対話」サワダ …

今年よかった本を選ぶ。

「ブックカフェのある街」前野久美子 編著(仙台文庫)「珈琲とエクレアと詩人」橋口幸子 著(港の人)「本と怠け者」荻原魚雷 著(ちくま文庫)「星を撒いた街」上林暁 著/山本善行 撰(夏葉社)「根津権現裏」藤澤清造 著(新潮文庫)「そこのみにて光輝…

おめでとう。

連れ合いの誕生日をすっかり失念していた。 昨日も、一昨日も、先月も、夏だって、春だって、いつだって忘れたことなんてなかったのに、 言い訳じゃなくて本当に覚えていたのに、今日に限ってすっかり忘れていました。しかも忘れた挙句に近所の呑み屋で一杯…

はやま一箱古本市。

バケツの水をひっくり返したような雨とは、まさにこの日のために造られた言葉なのだろう。 いやいや、昨日の「はやま一箱古本市」は完全に雨にやられた。しかも一日中。泣きっ面に蜂というか、踏んだり蹴ったりというか、弱り目にたたり目というか、とにかく…

あいおい文庫の原点。

今回はかなり長くなるし、ちょっとカタクルシイハナシになってしまうのだけれど、 あいおい文庫としてのぼくのすべてでもあると思うので、よかったら最後までお付き合いください。 あいおい文庫の母体である「相生の里」のような入所型社会福祉施設は、公共…

悩むということ。

何を信じたらよいのか分らなくなるようなことがあり、ここのところ少し落ち込んでいた。いや、今もまだその渦中にぼんやりといるのだけれど、ナントカカントカ毎日をそれなりに送っている。 今年もあと7週間弱で終わってしまうが、だからといって自分の中の…

キノモチヨウ。

ついこの間ラジオを聴いていたら、随筆家の山川静夫さんがこんなことを言っていた。 「余生という言葉があるが、最初から最後まで大切な自分の人生なのだから、余った人生を生きるというようなこんな言葉を遣うのはヨセイ!」ウトウトしながら聴いていたので…

読み残し。

十月も後半になると、「今年も残すところあとわずかだな…」などと感傷的な気分になる。いつも以上にロマンチックをきどり、なにかやり残していることはないかとあせったりする。しかし、やり残したと感じるほど日常的に目的意識をもって生きているわけでもな…

あいおいフリマ。

OPEN SPACE あいおい文庫 今年最後のイベント!『あいおいフリマ 〜蚤の市〜』 今年も残すところあとわずか… 読まなくなった本、聴かなくなったCD、使わなくなった物などを、フリーマーケットでスッキリと整理したいあなた!掘り出し物を見つけてホ…

三十代も半ばを過ぎて。

山之口貘の詩集をうっかり売ってしまったあとで、どうしても読みたくなって買い戻したというようなことを以前このブログに書いたことがある。なんで急に読み返したくなったのか、その理由をすっかり失念していてかなり悔しい思いをしたので、このことはよく…

ここにある重さ。

何冊もの本を持って外にでる 心がはずむ 一冊の本も持たずに外にでる どんよりと心がしずむ 重い本を持つことで 心が軽く 目には見えない言葉が 心に重い 一冊の本は 時に軽く 一冊の本よりも 重い言葉が時にある 今日は忘れてきたのではなく ただ置いてきた…

むかえ酒。

前日に仲間と呑みすぎた。草野球の大会があるというのに宿酔で朝から気分が悪かった。 このままでは野球なんてとてもじゃないけどできそうにないので、山口瞳にならって朝からビールを少しだけ呑みホロ酔い気分で球場へ迎った。 《宿酔をなおすには迎え酒を…

おかげさま。

古書信天翁さんで買ってきた『四月と十月文庫「ホロホロチョウのよる」/ミロコマチコ 著(港の人)』を電車の中で読みはじめたら、グイグイと引き込まれてあっという間に読み終えてしまった。いい意味で期待を裏切られるステキなエッセイ(画文集)だった。…

本を届ける。

おばあちゃんに本を届けた いつのまにか本が好きになっていたおばあちゃん なにをもっていこうか いっぺいちゃんの選んだ本ならなんでもいいよ うれしくなって 読みきれないほどの本を用意した ぽかぽかと天気がよいので一緒にさんぽにでる 車いすに乗って長…

一人じゃないということ。

あいおい文庫に届いた本は、すでに棚に並んでいる本とのバランスをみながら入れ替えている。この作業をしていると、「へえ」とか「ほう」とか小さく声を出しながら、まったく読んだことのない初対面の本ばかりに出逢える面白さで心おどる。もちろん書店へ行…

乱暴者がきた日。

乱暴者がはげしく雨戸をうち鳴らす。 ぐおおん ぐおおん びゆゆゆん びゆゆゆん ざざざあん ざざざあん がたがたがたあん がたがたがたあん 小さなぼくは、じっとまるくなってただ過ぎていくのをまつ。 乱暴者はおおいばり。 ぐおおん ぐおおん びゆゆゆん …

好きなものは好き。

敬愛する書き手について話をしていたら、なんでそんなに好きなのかと訊かれた。なんで?好きなものは好きなわけだし、なんでっていわれてもなあ。でも、なんでだろう…。 たいていのイヤなことや辛いことは、ビーチガラスのように時間と共に磨かれて丸くなる…

夏の終わりの手廻しオルガン。

あいおい文庫を利用しての「夏のイベント3連発」が終わり、ぼくにとっての夏も終わった。もともとイベントみたいなことは苦手なタイプなので、身も心もしんなりと疲れた。本を読んだり、ブログを書いたり、日記をつけたりすることさえも中途半端になってし…

曇天の日も古本散歩。

降りそうで降らなかったので、近所の古本屋まで散歩に出かけた。これまでの経験上、こういう日は掘出し物に出逢うことが多い。さて、お店は開いているだろうか。 表の均一台が見えなかったので一瞬ギクリとしたが、こんな天気なので店の中に入れてあるだけだ…

読む人生。

ここのところ、本をぽんぽん買わなくなった。 いや、もちろん買ってはいる。買ってはいるのだけれど、買い方が変わってきたのだ。 《買いたい》ではなく《読みたい》が先にくるようになった。「そんなの当然だよ」と言われてしまうかもしれないが、これまで…

また酒中日記。

某月某日 酒と本はあんまり似ていない。 だけど、酒を呑むことと本を読むことは少し似ている。 そのときの時間の流れが好き。 そのときの自分が好き。 終えたあとの気分がよい。 昨日は仲間と呑んで、今日は独りで呑んだ。 呑みながら、今日買ってきた本を読…

みらいみんようライヴ。

『みらいみんようライヴ』@タウンモール 「みらいみんよう」は、“みんよう”を未来へ伝承するためのプロジェクトです。 国内外の第一線で活躍する、民謡界の若手プロ、それも超トップクラスの演者達が集い、100年後の子供たちへ、「民のうた」の民謡と「民の…

ちゃりてぃーまっち。

9月10日(土)14:00〜 『学生プロレス ちゃりてぃーまっち☆』@ウッドデッキ広場 1980年、西武デパート池袋店屋上において、ダーバン主催による学生プロレス大会が開催された。 T.W.F.東海大学プロレス連合創設者アントニオ寺島を中心とし、U.W.F.関東…