ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

無駄のない話。

最近は何を読んでもすぐに感動してしまい、涙腺もずいぶんと弱くなった。 前にも同じようなことを書いたのだけれど、あの大震災でぼくの中の何かが決定的に変わった、などというのはおこがましいか。 そもそも、こんなことを書いている自分に失望してしまう…

一人前になるために。

今回はちょっとお堅いはなし。 あいおい文庫のある「相生の里」は、昨年の10月に5歳の誕生日を迎えた。まだほんのわずかな年月ではあるが、こうして5周年を迎えることができたのは、利用者さん、地域の方々、関係者の方々のお力添えと、そしてここで働く…

酒中日記。

某月某日 連れ合いと末っ子を連れて鎌倉へ。 古本屋さんとお寺さんを中心にぶらぶらと歩く。 雰囲気のある路地に入ると、「こんなところに?」という雑貨屋さんが。そのすぐ近くには洒落た子ども服屋さんもあり、連れ合いは意気揚揚と入って行く。残されたぼ…

新井薫さんの挿絵原画展。

OPEN SPACE あいおい文庫 夏のイベント第一弾 「新井薫 挿絵原画展」 新井薫(イラストレーター) ■7月16日(土)あいおい文庫 ☆7月一杯は展示する予定です。 若きイラストレーター新井薫さんの挿絵原画展です。 新井さんは長谷川宏(哲学者)…

7月のイベントのこと。

東日本大震災チャリティーイベント OPEN SPACE あいおい文庫 夏のイベント第一弾 「親子の絆は絵本から」 子どもからお年寄りまで誰でも楽しめます☆ ※館内に2ヶ所「募金箱」を設置しておりますので、趣旨をご理解のうえ、ご協力くださいますよう宜しくお願…

読み聞かせと昔語り。

OPEN SPACE あいおい文庫 夏のイベント第一弾「読み聞かせと昔語り」長谷川摂子(絵本・童話作家) ■7月16日(土)13:00〜 あいおい文庫 子どもたちの体内リズムを大切にしながら一緒に絵本を読む…読み聞かせとは、読み手の「言葉」と子ど…

おばちゃんのこと。

近所にある古本屋のおばちゃんと、ぼくはよく話をする。 子どものこと、お客さんのこと、古本のこと、古本屋のことなどについてグダグダと話す。 おばちゃんのところは古書組合に入っていないので、客買いだけで仕入れてゴシゴシと頑張る。 あまり代わり映え…

かけがえのないもの。

数年前、ぼくは人から裏切られた。 悔しくて、情けなくて、心が爆ぜる寸前だった。 家族には心配をかけたくなかったので、海で少し時間を潰しながら心を抑え、ニコニコしながら家に帰った。 できるだけ元気に「ただいま〜」と声を出して、いつものようにぼく…

縁のこと。

縁というのは不思議なもので、出会うべくして出会う人であっても、その予感はほとんどない。ぼくの場合、いつだってそれは突然にやってくる。深い付き合いをしている人との出会いを振り返ってみると、会った瞬間に共鳴することもあれば、意外にも最初の印象…

書斎のこと。

読書をするには書斎が一番かというと、実はそうでもない。四方八方に積まれた本がどうしても視界に入り、あれこれ手にとってみたい衝動にかられて落ち着かなくなるのだ。読書のための場所というよりも、もっぱら日記をつけたりブログを書いたりするために書…

長嶋柊くんのこと。

あいおい文庫に、長嶋柊くんと そのお母さんが来てくれました。柊くんの作品を7月の≪あいおい文庫イベント『親子の絆は絵本から』≫で展示することとなり、その打合わせ。やっと実現できて嬉しいなあ。柊くんは12歳。高機能自閉症という障害をもっているの…

山之口貘を買う。

沖縄で暮らしていた頃、ぼくはBOOKSじのんという古本屋さんによく入り浸っていた。家から歩いて10分ほどのところだったので、ほぼ毎日のように通っては1時間くらいウロウロして古本を買い漁っていた。広い店内にはシブめの文芸書や定番の人文書がしっかり…

本の重さは安心の重さ。

ぼくは、前日の夜に翌日読むための本を選んで鞄に入れておくということを日課にしている。どんな本が明日の自分にぴったりなのかと想像しては胸を高鳴らせている。ところが、本を読むのにも「その日の調子」や「その時の傾向」みたいなものがあって、翌朝に…