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ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

一箱の宇宙…そして、神秘。

不忍ブックストリートの「第12回 一箱古本市(詳しくはコチラ⇨しのばずくん便り)」が、4月30日(土)と5月3日(火)に開催されます。ぼくも『あいおい文庫』として4月30日のほうに出店することになりました。ドキドキ。


これまでにもお客さんとしてはちょくちょく参加していたのですが、今年はおもいきって店主として参加してみることにしました。ぼくは、あんまり表立ったことが好きではないし、本当はどちらかというと端っこのほうで本でも読んでいるほうが性にあっているのですが、今年は「あいおい文庫」が大きな一歩を踏み出した記念の年でもあるので、ぼくにとってはかなりおもいきったことをしてみたつもりです。


さあ、出店が決まりました。でも、やっぱり一人では心もとない…ということで、嫁さんと子どもたちも誘ってみました。嫁さんはともかく、子どもたちは超ノリノリで、「どんな絵本をもっていこうかねえ」などと姉弟仲睦まじく相談し合い、誘ったその日から絵本をバックパックに入れたり出したりしながら毎日はしゃいでいます。この子たちは、生まれてすぐの頃から古本行脚に連れ回され、古本屋なるものに慣れています。生活の主軸に本があり、本に囲まれた生活環境には否応なしに馴染んでもいます。しかし、今回は始めての「一箱古本市の店主」。その未知なる古本世界に心が踊り、今から待ち遠しくてしかたのない気持ちはよ〜く分かります。が、子どもたちがはしゃげばはしゃぐほど、ぼくのほうはだんだんと心配になってきます。だって地図で確認すると、ぼくの出店するスペース「TOKYOBIKE no OFFICE」さん周辺は、閑静な住宅街にあるみたいなんです。「ちびっこギャングの声が住宅街に木霊しないようにしなきゃ」というエネルギーを、おそらく相当に消費することとなるでしょう…。まあ、それもそれで楽しんじゃえばいいか…なんとかなるさ…なるの?


そんなこんなで、とりあえず出店することは決まったものの、肝心の「持っていく本(売りに出す本)」を選ぶのが思いのほか難しい。そもそも家にある本は、どれも手放したくないから、家に置いておきたいから、ズシリと家にあるわけです。それを自ら積極的に手放すわけですから、言わずもがなでしょう。それでも余程の覚悟をもって「まあ、これならいいかな?」という本を選ぶわけですが、その程度の本は、たぶんお客さんも「こんなのいいや」となるだろうし、「よしっ!おもいきってこれを出しちゃおうか!」という本は惜しくって、ついつい高値を付けてしまう。その上、けっきょく翌日には元の書棚に戻したりなんかして。そもそも自分の持っている本に貴重で掘り出し物な本などないし、古本者の興味をひくような本もない。どうしよう…。そんなことをグルグル考えていると、いつまで経っても出品するような本が一冊も決まらないのです。こまった、こまった。でも、この「こまった感」がなにやら楽しい。なるほど、これが「一箱の宇宙」の神秘力なのか。ふむふむ。


嫁さんと子どもたちとぼくとの全員で作業にあたる箱づくり、ようやく取りかかる段にまでこぎつけたのですが、みんなのイメージがなかなか一致しない。ひらがなを練習中の娘は、ひらがなを。抽象画を好む息子は、抽象画を。生まれて6ヶ月の赤ちゃんは、愛想笑いを。モダンなデザインを好む嫁さんは、モダンなデザインを。酒が好きなぼくは、酒を。いつまでたっても箱づくりは進みません。やれやれ、こんなんで本当に間に合うのでしょうか…。あ〜楽しい。


とにかく、家族全員で一丸となって(?)楽しんでいます。その楽しい感じは100%フルホンです。よかったら、その100%フルホンな空気を浴びにきてください。マイナスイオン出てます。きっと癒されます。だから、必ず『あいおい文庫』の箱まで辿り着いてください。せっかく遊びに来てくださるのなら、欲しい本がなくてもムリヤリ買ってみてください。きっとハッピーな気持ちになれるはずです。間違いなく店主は喜びます。よかった、みんなハッピーだ!


待ってま〜す☆