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ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

はじめての一箱古本市。

2011年4月30日『第12回 一箱古本市』に家族全員で出店しちゃいました。


ぼく、連れ合い、長女5歳、長男4歳、次女7ヶ月…総勢5人が店主となって、TOKYOBIKE no OFFICEさんの前で一箱の宇宙を展開した。
この場所はとても静かな、いわゆる「閑静な住宅街」。子連れの初参加者には、ちと辛い印象。よりによってこの場所か…チクショウ、アヤシゲめ…。
なによりも心配だったのは、次女のオムツ交換及び授乳。どうみたって、周りにはそのようなイレギュラーな店主が安心できるような場所はない。公衆トイレではちょっとキビシイなあ〜と不安だったところへ、心あたたかい仲間が「場所を提供してくれる」という内容の声かけをしてくれた。何気なく、さりげなく、キュートな感じで声をかけてくれたその方たちに、心からお礼を云いたい。


ありがとう☆


くり返し云いたい。


ホントにホントにありがとう☆


人の優しさとか気遣いって、こんなに自然に感じられるものだったっけ。
さらにラッキーだったのは、大家さんであるTOKYOBIKE no OFFICEさんから「店主は自由にトイレを使ってよし」と云っていただけたこと。子どもというのはトイレに通う回数が半端じゃない。ぼくらにとって、これまた最高に嬉しいことだった。「この場所でヨカッタねえ〜」と連れ合いも大喜び。
ぼくらの一箱古本市は、そんなあたたかい厚意に包まれての最高のスタートとなった。


まず結果から云うと、96冊ほど持って行って、売れたのは66冊。売上は、23,750円…だったかな?これは、交通費と昼食代が出ればそれでいいと思っていたぼくらの予想をはるかに上回る好成績だった。
基本的に値付けは全て「安め」に設定した(つもり)。玄人の方々は「仕入れ」のように本を買ったりもしているようだが、ぼくらは初めての参加ということもあり、いつも自分が読んでいるものを、たくさんの人に手渡したいというところから始めてみた。


「DJ 心(オススメ魂)」炸裂!といきたかったが、本を手放すというのは身を削るような作業。読んでほしい、手にとってほしい本は数あれど、さんざん悩んだ末にそれを手放すという域に達することはできなかった。だったら出せる範囲の本を手に取りやすい価格で出しちゃおう、と切り換えた。これが功を奏したようで、開店してから1時間も経たないうちに40冊以上売れた。「本当にこの値段でいいんですか?」と何人かのお客さんに云われる度に、フフフ…と自然に笑みが零れてしまった。逆に安くしきれなかった本のスリップ(値段の書かれた紙)をチラッと見ただけで箱に戻してしまう人を見ると、「もっと安くしておけばヨカッタなあ」と後悔した。興味をもって手にしてくれたその本を、価格設定が合わないという理由で戻されてしまうというのはとても残念なことだ。ぼくとお客さんの間にあった、たった一つの機会(本を通しての接点)をフイにしてしまったわけだから。まあ、この辺が難しいところでもあり、面白いところでもあるわけだ。次回に繋げたい。


ぼくらはプロではない。本の好きな素人が同じく本の好きな人に、好きな本を直接手渡すという最高のイベント、それが一箱古本市なのだとぼくは思っている。売ったり買ったりするという「お店屋さんごっこ」という仕組みがあるから余計にこのイベントは面白いし盛り上がる。自分で決めた価値観にお客さんがどのように反応してくれるのか、Amazonやオークションにはない『直接的な手触り』がここにはある。また、それぞれの店主さんがそれぞれに趣向を凝らしているというのも面白い。手触りだけでなく視覚や聴覚にも訴えかける「箱の個性」のオンパレード。ぼくの隣で出店されていた「よみますよみます書房」さんは、訊いてもないのに本を紹介してくれるしウンチクも披露してくれる。さらには、希望すればお客さんの気になる本を朗読してもくれるのだ。ブコウスキー、オースター、ヴォネガットなど、外国文学の大御所たちのお面まで用意していたのには感動した。お面を被って朗読って…まったくもって素晴らしい。気の小さいぼくには、とてもとても真似できませんわ。
とにかく、あちらこちらでこんなふうなので、ただ箱を見て回るだけだって十分に楽しめると思う。まさに一箱の宇宙である。『第12回 一箱古本市』は、5月3日(火・祝日)にも開催されるので、未体験の方はぜひ足を運んでみてほしいと思う。《不忍ブックストリート 第12回 一箱古本市不忍ブックストリート | 本と散歩の似合う街


うちの子どもたちは「本のある環境」には慣れきっている。本があって当たり前の世界に生きているし、本が(パパにとって)どれほど大切なものなのかということをイヤってほど知っている。が、売るというのは初めて。前日までは「ドキドキしちゃうよ…」などと云いながら、もじもじと本の端っこをいじっていた。しかし、子どもというのは恐ろしいもので、いざ始まってみると、店主であるパパよりも店主である。「いらっしゃいませ!こんにちは〜」などと、「お前はブックオフか!」とツッコミたくなるくらいに愛想がいい。おまけに、「これなんかどう?もうすぐ売れちゃうよ」とさり気なくススメてみたり、お客さんが買うと決めてもいない本を「じゃあ、これ買うんだね」などと勝手に運んで会計を始める商売上手っぷり。実際に苦笑いしながら買ってくれたお客さんもいた(笑)この子たちの将来は明るい…のだろうか?


会いたかった人、気にして来てくれた人、たまたま通りすがった人、住宅街なのでそれほど活気のあるところではなかったが、それでもたくさんの人が足を運んでくれたのには感動してしまった。買ってくださった方はもちろん、立ち寄って見てくれただけの人にも感謝したい。また、場所だけでなくトイレまで貸してくださった大家さん、最後までサポートしてくださった助っ人さん、一緒に店を並べた「よみますよみます書房⇨(https://twitter.com/#!/YasuyukiA)」さん、「植物とまほう書店⇨(http://twitter.com/Botanica14)」さん、うちのチビっ子ギャングの猛襲を受けながらも最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました。本当に楽しい一日を過ごすことができました。あ〜楽しかった。

本当に、ありがとうございました。楽しかったです☆