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ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

本のはし。

出久根さんの著書『仕合せまんまる(1999年 中央公論新社)』を読んでいたら、「虫とぬし」というエッセイに当たり思わず顔が綻びた。


本の虫とは、とにかく本が好きで片時も本を手放さずに読み耽っている人のことであろう。もう一方の本のぬしとは、恐ろしいほどの量を買いこむわりに読む量は高が知れていて、積まれた本を眺めては悦に入っている人のことを指すようだ。どちらも立派な愛書狂で、本に囲まれて一生を終わりたいと願う、本好きの誰もが抱く夢なのではないだろうか。

仕合せまんまる

仕合せまんまる

本が好きだという人にも、色々なタイプがある。単なる読書好きな人、初版本ばかりを集める人、稀少価値の高い本が好きな人、自分にとってのみ価値のある本を集める人、内容よりも装幀に惹かれる人、とにかく積まれた本に囲まれたい人、本の周辺(出版関係など)に関心のある人などなど…。まあ、趣味の世界というのはなんだってそうなのだろうが、この世界にも奇特な人はかなり多い。ぼくも?


ぼくは本を読むのが好きだ。本屋さんに通ってお気に入りの本を探し、運命的な新しい出逢いに焦がれる。今読んでいる本が読み終わらないうちから本を買ってきて積ん読を増やし、読み終わった本はいつまででも身近に置いておきたい。たぶんオーソドックスなタイプの本好きだと思う。たぶん…。


ぼくは本の研究者でもなければ書評家でもない。ましてや出版界など全く関係ないし、大して興味もない。人の集まるところにわざわざ足を運んで本の話を聴くよりは、静かなところでひっそりと本の話を読む方に仕合せを感じる。あいおいブックラボという、ブックイベントのコーディネートをするチームに少なからず携わっているぼくがこんなことをいうのもおかしいのだけれど。


ぼくの場合、本の虫にもぬしにもなれそうもない。せいぜい本のはしにでもしがみついているくらいがちょうどいい。


書くことに夢中で、肝心の読む時間がなくなってきた。


さあ、蒲団にもぐりこんで寝る前の読書を愉しもう。