ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

長嶋柊くんのこと。

あいおい文庫に、長嶋柊くんと そのお母さんが来てくれました。柊くんの作品を7月の≪あいおい文庫イベント『親子の絆は絵本から』≫で展示することとなり、その打合わせ。やっと実現できて嬉しいなあ。

柊くんは12歳。高機能自閉症という障害をもっているのですが、ぼくが柊くんと会って感じたのは、「とっても好奇心旺盛で個性豊かな男の子」という印象。常に興味の対象を探し、疑問に思うことはどんどん質問して自分なりに理解し、ぐんぐん吸収しようとする。はじめて会った日も、「ねえねえ」とぼくのジャケットの袖をひっぱっては質問の嵐。はじめて訪れたあいおい文庫に興味が尽きない様子で、あっちこっちから色んな本をひっぱり出しては説明してくれたり質問したりと、とにかくパワフルなひと時でした。
そっかあ、障害っていうのは「個性が豊かである」ってことなんだなと、この日ぼくは強く感じましたよ。

柊くんは、飛行機や電車(特に鉄道の信号)が大好き。出版された絵本や絵日記のモチーフはもちろんのこと、柊くんが想像力豊かに紡ぎだす言葉も飛行機や電車が多い。この紡ぎだす「柊くん語録」がとっても楽しい。謎の「四眼人(よんがんじん)」について、もっともっと深く知りたいと髪の毛の立ったおじさんは思ったのでした…。
柊くんについてもっと知りたい方は、ブログTALKEN(とーくん)日記〜高機能自閉症の絵日記による療育記録〜をぜひご覧ください。

パソコンで描いたカワイイ作品から、オイルパステルを使用して描いたアウトサイダーアートのような作品(めちゃくちゃカッコイイですよね!)まで、今後の柊くんに期待大です!

7月16日(土)開催予定の≪あいおい文庫イベント『親子の絆は絵本から』≫の詳細については、来週くらいからこのブログはもちろん、相生の里館内、佃・月島の周辺地域でもお知らせしていきます。絵本作家さんによる読み聞かせ、詩の朗読、コンサート、グルメ模擬店、ビール、フリーマーケット、児童書の販売、遊びの模擬店、おもちゃ病院、絵本・挿絵の原画展など、子どもからお年寄りまで誰でも一日通して楽しめるようになっていますので、ぜひぜひ遊びに来てください!


かわいい柊くんがどのように成長し、どのような作品を創造してくれるのか、今からとても楽しみです。いつまでも、のびのびと、楽しく描き続けてほしいなあ。