ハチドリのとまる場所。

大好きな本のこととか日々の考えなど、あれこれ。

2011-01-01から1年間の記事一覧

居場所。

居場所というのはとても大切で、あるかないかで人の生き様は大きく変わる。 生きとし生けるものは、居場所を求める。 確かな手応えとして居場所を感じることができなければ、生きていることに絶望すら覚えることがある。 最後の最期まで、人は居場所を求める…

ひねもすのたりのたりかな。

ぼーっとしながら暢気にふらりふらりと古本屋さんへ行く。 均一台に気になる本があり、何気なく手にとってパラパラとめくる。 おもしろい言葉を見つけ、そのまま少し読んでみる。 そのまま置いては帰れない。 よし、買おう。 ぼくは、そんなふうな散歩をよく…

行きつけ。

独り者の頃は行きつけの店を持っていたが、家族ができてからというもの、すっかり「行きつけ」とは縁遠くなってしまった。ぼくの場合、基本的に家が一番好きで、一番ほっと心の休まるところだったりするのだが、男たるものやっぱり「行きつけ」の一つや二つ…

食べちゃいたいような本。

「食べちゃいたいような小説がある」と云ったのは、小説家の田辺聖子である。このキモチはホントによく分かる。好きで好きで、いとおしくて、抱きしめて寝て、それでもまだ足らないから食べちゃいたい小説というのは確かにある。ぼくの場合、文字どおり本当…

掌。

子どもの掌をみていると、とても幸せな気持ちになる。 ぎゅうっとつかむ 小さな掌。 めいっぱいの掌。 まだ ぼくの半分もない小さな掌。 だけどその小さな掌には、大きな可能性をつかむ力がある。 まいにち まいにち 小さな掌でたくさんの発見をつかむ。 今…

親子の絆❤は絵本から。

あいおい文庫のある中央区佃は、長屋のある古い町並みと新しい超高層マンション群の混在する、古くて新しい魅力的な町。そんなステキな町で、子どもからお年寄りまでみんなが一緒になって楽しめるようなイベントをあいおい文庫で出来ないものかとずっと考え…

あの頃。

薄暗い毎日にも、だいぶん慣れてきた。 いや、むしろ今の薄暗い毎日のほうが心地好いとさえ感じる。 雑誌のコラムなどを読んでいても、3・11以降の暗い生活について書かれたものはかなり多い。人生の先輩方は、この暗さが懐かしいらしい。ぼくの物心がつ…

はじめての一箱古本市。

2011年4月30日『第12回 一箱古本市』に家族全員で出店しちゃいました。 ぼく、連れ合い、長女5歳、長男4歳、次女7ヶ月…総勢5人が店主となって、TOKYOBIKE no OFFICEさんの前で一箱の宇宙を展開した。 この場所はとても静かな、いわゆる「閑静な…

漂着する場所。

《わたしは一度だけ自分に空想を許しました。木の枝ではためいているビニールシートと、柵という海岸線に打ち上げられているごみのことを考えました。半ば目を閉じ、この場所こそ、子供の頃から失いつづけてきたすべてのものの打ち上げられる場所、と想像し…

ほどほど。

今日からお酒を控えることにした。 でも、お酒を呑まないことがストレスになったりしないように、少しは呑む。 なんでもそうだけれど、「ほどほど」が大切だ。 どんなに大好きなことでも、「ほどほど」がいい。 いや、大好きなことだからこそ「ほどほど」に…

父親。

うちには子どもが三人いる。 どの子も同じくらいかわいくて、大切な存在だ。 池澤夏樹さんの言葉を借りれば、子どもというのは「授かりもの」ではなく「預かりもの」であり、ある時期が来るまで大切にお預かりをして、世に返さなくてはならない存在。一人前…

書痴。

せっせと本を買ってはためこんでいるぼくの姿をみて、本に興味のない友人は「うちの犬みたい」と揶揄する。せめて栗鼠と云ってもらいたいものだ。 読書家というよりも愛書家に近いぼくの場合、まるで習性のように本をためこむ。なんだってこんなに本を買う必…

ちょっと。

友人が亡くなったという知らせを受けた。 ついこの間まで、とっても元気だったのに、この世の中からいなくなる時は、いつだってあっという間だ。 こういったことは今までに何度も経験してきている。 それでもやっぱり淋しい気持ちになる。 泪が溢れる。 決っ…

こわい話。

昨日、ものすごく怖い思いをした。心の底から怖かった。しばらくの間、小さく震え続けたくらい怖かった。どんなに怖いかというと… 仕事帰り、いつものように電車に乗った。座席がいっぱいだったので、ぼくは吊り革を掴んで立ったまま本を読みはじめた。 次の…

佃 LOVES 東北。

佃 LOVES 東北@あいおい文庫はじまりました! ⇒http://ameblo.jp/t-loves-t/(最新情報!要チェック!) 「佃 LOVES 東北」は、佃から東北まで「有志のドライバーさん」の運転するトラックを走らせ、行政の支援が行き届かない地域へ、「本当に必要…

一箱の宇宙…そして、神秘。

不忍ブックストリートの「第12回 一箱古本市(詳しくはコチラ⇨しのばずくん便り)」が、4月30日(土)と5月3日(火)に開催されます。ぼくも『あいおい文庫』として4月30日のほうに出店することになりました。ドキドキ。 これまでにもお客さんとし…

読書のチカラ。

読書というのは、その日の気分で「読みたいもの」が変わる。前日の夜に仕込んでおいた本も、翌朝になると「いや、これは今日の気分にはミスマッチだな」ということがある。たとえ時間がなくとも、本の山の前にどっかと腰を下ろして、しっかりと読むべき本を…

インチキ手廻しオルガン。

インチキ手廻しオルガンミュージシャンのオグラさんが、あいおい古本市に来てくれました。 インチキ手廻しオルガン…? オグラのヒミツ オグラのofficial web site とにかくよかった。 あたたかくて、やさしくて、あたらしくて、なつかしい。 しあわせな気持…

蚯蚓の詩。

気がつくとそれを読んでいる…という文章がある。それは、小説であったり、随筆であったり、詩であったりする。 ぼくのようにあまり詩に詳しくないものでも、気がつくと読み返している詩がある。なにが詩で、なにが詩ではないのかも、実はよく分かっていない…

出久根さんと「縁」のこと。

やっとお会いすることができた。 そもそも、ぼくが佃島で仕事をするきっかけとなったのは…。 初対面の印象は、とっても気さくな方で「近所のオジサン」という印象だった。会話の空白に戸惑うということがなかった。沈黙をつくらない人柄とスキル。本で読んだ…

元気の素は「ありがとう」。

2日間に亘って行われた「東北地方太平洋沖地震チャリティーイベントあいおい古本市」を無事に終えることができました。これも、ひとえに支えてくださった皆様のおかげです。 本当にありがとうございました。 このような時期でしたので、心配や不安といった…

よき出逢い。

今日、「あいおい古本市」の初日を無事に迎えることができ、また無事に終えることができました。 いつも支えてくださる、みなさまのおかげです。 最高に幸せな一日でした。 たくさんの人に、とってもあたたかい言葉をいただきました。 ありがとうございます…

「オモイ」は「カタチ」に。

いよいよ明日から「あいおい古本市」がはじまります。 まだ始まってもいないのだけれど、嫁さんと祝杯をあげました。 こんな時に不謹慎? 少なくとも、「ぼくらにできることは何か」と熟考した結果の、今日であり、明日であり、明後日なのです。 たとえ誰が…

野。

最近、なんだかよく独り言を言うようになったような気がする。 自分で思うだけならいいのだが、人から「独り言が増えたよね」などと言われるのは、「お前も年を取ったよな」といわれているような気がして甚だ面白くない。それにしても、独り言が増えるという…

東北地方太平洋沖地震チャリティーイベント「あいおい古本市」イベント時間の変更について。

【3月22日現在 『東北地方太平洋沖地震チャリティーイベントあいおい古本市』の予定】 ■各プログラムに時間の変更がございますのでご確認ください。 ▼26・27日「あいおい古本市」⇒11:00〜17:00 ▼手作りパン屋さんが出店します!東北地方太…

空中楼閣。

ぼくは平生ぼんやりとしている。ぼんやりとしながらも実はいろいろと考えているのだが、その考えていることの大半がどうでもよいことばかりなので、結句なんの役にも立たない。昨晩もぼんやりと天井を眺めながら、地震のことや古本のことなどを考えていた。…

東北地方太平洋沖地震チャリティーイベント「あいおい古本市」。

3月26・27日に開催予定の「あいおい古本まつり」は、『東北地方太平洋沖地震チャリティーイベントあいおい古本市』に変更となりました。「こんな時だから、単に名前だけを変えて実施しよう」ということではなく、「このような時だからこそ、ぼくたちに…

佐野洋子さんのこと。

僕は佐野洋子さんが好きだ。好きだといっても会ったことはない。会ったこともないのに好きだというのも変だ。だから会いたい。でも、もう会えない。永遠に会えない。せんない。佐野さんの書くものは、ひとをそういう気持ちにさせるだけの何かがある。 佐野さ…

はじめての地震。

平成23年3月11日、僕は生まれてはじめて『地震』を感じた。 これまでにもたくさんの「揺れ」を感じてきたし、歴史の授業やニュースで見たり聞いたりもした。僕は実際に被災地に行ってのボランティアなんかにも参加してきたので、その存在や怖さは知っている……

あいおい古本まつり。

『あいおい古本まつり』開催まであと2週間となりました。桜がちょっと微妙なのですが…でもでも楽しいイベントは盛りだくさん!あいおいブックラボによる「佃島のブックイベント」に、どうぞお越しください。まだまだイベントの申し込みを受け付けていますよ…